美容やパーソナルカラーの愛好家の間では、永野芽郁の金髪化をめぐってひとつの技術的な論争が起きていました。「ブルベ冬(Clear/Cool Winter)タイプに金髪を合わせると、顔色が浮いて大失敗するのではないか」というセオリーへの疑問です。
実際、青みがかった涼しげな肌を持つブルベ冬の人が、一般的な黄みの強い金髪(イエローゴールドやオレンジ味の残るブラウン)にすると、肌がくすんで見えたり、髪だけが悪目立ちして「事故」につながるケースが多々あります。しかし、彼女のスタイルが神がかった美しさを放った理由は、カラーリストによる緻密な調合設計にありました。
彼女のハイトーンは、赤みや黄みを極限まで削ぎ落とした「ホワイトアッシュ」「ペールシルバー」をベースにしたブロンドでした。黄色の要素を完全に消去し、氷のような冷涼感(アイシーなトーン)を保つことで、ブルベ冬特有の陶器のような白肌と完璧に調和。さらに、眉毛のトーンをわずかに明るくしつつもアイラインの黒で目元のコントラストを保つという、計算し尽くされたメイクアップ戦略が融合した結果だったのです。