産直激戦区の東北地方において、JAファーマーズいわて平泉がなぜこれほど高い集客力を誇るのか、その最大の理由は「圧倒的な流通スピード」と「生産者との直接的な信頼関係」にあります。いわて平泉農業協同組合の管内である一関市や平泉町は、奥羽山脈と北上川がもたらす肥沃な大地と豊かな水源に恵まれた県内屈指の穀倉・園芸地帯です。
地元利用者の声を聞くと、「スーパーでは手に入らない朝採りの葉物野菜が並ぶ」「生産者の名前が明記されていて鮮度落ちが全くない」といった品質への絶対的な信頼が伺えます。一般的な流通ルートでは収穫から店頭陳列まで2〜3日を要する野菜が、同店では当日の早朝に収穫された数時間後の状態で店頭に並びます。この鮮度の差が、毎朝の開店直後に長蛇の列を生み出す決定的な要因となっています。
さらに、観光情報誌やWEBメディアで話題になる背景には、平泉の歴史ある食文化(もち食文化や郷土料理)をそのまま持ち帰れる加工品ラインナップの充実があります。単なる生鮮市場にとどまらず、地域の食文化ミュージアムのような役割を果たしている点が、県内外の来訪者を惹きつけてやみません。