訪れる観光客がまず圧倒されるのが、高台の木立の間からぬっと顔を覗かせる巨大招き猫「見守り猫 とこにゃん」の圧倒的な存在感です。常滑市公式資料や現地標識によると、そのサイズは幅6.3メートル、高さ3.8メートルに及びます。ふっくらとした輪郭にピンと立った耳、愛嬌のある表情で常滑駅方面を見守る姿は、名実ともに街のランドマークです。
しかし、インターネット上の一部で「全身が埋まっているのではないか」「裏側に回ると全身が見えるのか」といった憶測が散見されますが、実際の構造は顔と左手(招き手)のみが擁壁上に設置された半立体モニュメントです。背後に回ると点検用通路と土台の支持構造になっており、道路側から見上げた際に「橋の上から街を覗き込んでいる」ように計算し尽くされた視覚的演出となっています。
このユニークな構造美は、2007年の設置以来、数々のメディアやSNSで取り上げられ続けています。昭和初期から培われた常滑焼の「大型陶器制作技術」と現代パブリックアートの融合体であり、単なる観光用看板を超えた造形価値を持っています。