与論島へのアクセスルートを検討する際、まず理解しておくべき構造的要因は与論空港の滑走路長が1,200mという点です。大型ジェット旅客機が離着陸できないため、本土主要空港からの直行便は開設されておらず、プロペラ機(ATR42-600やDHC-8-Q400等)が就航する中継ハブ空港を経由することが物理的な前提となります。
旅行者の間で常に議論となる「那覇経由」と「鹿児島経由」のどちらを選ぶべきかという問題について、編集部の綿密なルート検証による明確な判断基準は以下の通りです。
【那覇経由が適しているケース】
費用を極限まで抑えたいバックパッカーや学生、または成田・関西・中部などからLCC(格安航空会社)を利用できる旅行者です。東京や大阪から那覇まではLCCの便数が多く、セール運賃を利用すれば片道5,000円〜8,000円程度で移動可能です。そこからフェリーを利用すれば、時期によっては本州から与論島まで片道1万2,000円前後で到達できる最安ルートを構築できます。また、那覇空港から与論空港への飛行時間はわずか約40分と極めて短い点も大きな利点です。
【鹿児島経由が適しているケース】
JALグループ便をメインに利用し、羽田や伊丹から受託手荷物のスルーチェックイン(最終目的地まで預け直し不要)を行いたいビジネスパーソンや家族連れです。羽田〜鹿児島〜与論の同日乗り継ぎダイヤが確立されており、空港内での移動動線が極めてシンプルです。ただし、航空券代金は那覇経由のLCC+フェリー構成に比べて高額になる傾向があり、片道3万5,000円〜4万5,000円前後の予算を見込む必要があります。