映画『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002年)および『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2005年)でマートル役を務めたのは、スコットランド出身の実力派女優シャーリー・ヘンダーソン(Shirley Henderson)です。
映画公開当時、映画ファンの間で最大の衝撃をもたらしたのが彼女の「実年齢」でした。劇中で14歳の少女の亡霊を演じた際、シャーリー・ヘンダーソンは撮影当時36歳(1965年11月生まれ)でした。さらに再登場した『炎のゴブレット』の撮影時には39歳を迎えており、ホグワーツの学生役を演じた全キャストの中で圧倒的な最年長記録を樹立しています。
小柄な体格(公称身長約154cm)と、少女特有の甘さと狂気を孕んだ独特の高音ボイス、そして卓越した身体表現により、30代後半という年齢差をまったく感じさせない名演を披露しました。水中や空中を浮遊するシーンでは特殊なワイヤーハーネスを装着し、何時間も吊るされながら激しい感情の起伏を演じ切ったと当時の特番インタビューでも振り返られています。
彼女は映画『トレインスポッティング』シリーズのゲイル役や、『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズでの主人公の親友ジュード役、さらには『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』で人気を博したドロイド修理屋バブ・フリックの声などを担当。英国演劇界の最高峰であるローレンス・オリヴィエ賞ミュージカル部門最優秀主演女優賞を受賞するなど、世界最高峰の名バイプレイヤーとして第一線で輝き続けています。