栽培の現場で頻出する「雌花がつかない」「葉が真っ白になる」といった悩みには、明確な植物生理的要因が存在します。
雌花がつかない原因:主枝型と飛び節型の品種特性
「花はたくさん咲くのに雄花ばかりで雌花がつかない」と嘆くケースの多くは、品種の特性によるものです。きゅうりには親づるに雌花が多くつく「完全節成(ふしまり)型」と、子づる・孫づるに雌花がつきやすい「飛び節型(中間型)」があります。後者の場合、親づるばかりを伸ばして側枝を伸ばさないでいると、雌花の着生数が極端に少なくなります。品種のラベルを確認し、飛び節型であれば親づるを早めに摘心して子づるの発生を促す必要があります。
うどんこ病・斑点細菌病を防ぐ「下葉かき」の黄金ルール
収穫が進むにつれて、地際近くの古い葉は光合成能力が衰え、単なる「養分の消費器官」へと変わります。さらに泥はねを受けることで、うどんこ病や褐斑病の温床となります。
果実を1本収穫したら、その節より下にある古い葉を1〜2枚ずつ順次ハサミで切り落とす「葉かき」を習慣化してください。ただし、一度に大量の葉を切り落とすと根への同化養分供給が途絶えて株がショックを受けるため、1回の作業で切る葉は株全体の2〜3枚以内に留めるのが鉄則です。白い粉を吹いた病気の葉は放置せず、見つけ次第切り取って畑の外へ密閉廃棄します。