チャドのジュラブ砂漠で発見されたサヘラントロプス・チャデンシス(トゥーマイ猿人)は、それまでの人類学の常識を鮮やかに塗り替えました。約700万年前という年代、大地溝帯にとどまらないアフリカ全域での進化の広がり、そして大後頭孔や骨格形態が証明する直立二足歩行の萌芽は、人類誕生のドラマがいかにダイナミックであったかを物語っています。
チンパンジーと枝分かれした直後の姿を今に伝えるこの化石は、私たちがどのような環境で立ち上がり、何を捨てて何を選び取ってきたのかを教えてくれます。最新の放射線イメージング技術や古DNA・古タンパク質解析技術の進展に伴い、人類進化の原点をめぐる研究はこれからも世界中の研究者を魅了し続けるはずです。 (出典: サヘラントロプス チャ デン シス(Yahoo!ニュース))