肘に痛みを覚えたからといって、すべての選手が安易にトミージョン手術へ踏み切るべきではありません。スポーツ医学の観点および選手のライフステージに基づき、冷静な適応判断が求められます。
トミージョン手術を強く推奨できる対象
- プロ・実業団・強豪大学など、高いレベルで野球を続けたい意思があり、1年以上のブランクを計画的に受け入れられる投手。
- MRI検査で完全断裂が確認され、PRP療法(多血小板血漿療法)や投球休止などの保存療法を数カ月試みても改善が見られなかった選手。
- まだ競技人生が長く、肘の痛みを根本から断ち切って将来のパフォーマンス向上を目指したい若手選手。
手術を慎重に避けるべき・保存療法を優先すべき対象
- 高校3年生の春〜夏など、手術を受けると学生野球の引退までに復帰が間に合わない選手(ポジション変更や保存療法での出場模索が現実的)。
- 部分断裂の程度が軽く、数カ月のノースロー期間とリハビリテーションで靭帯の機能回復が見込める初期段階の選手。
- 週1〜2回のリハビリ通院や自己管理トレーニングを1年以上やり抜く環境・意志が整っていない選手。