「良いものを買い、手入れをしながら一生付き合う」。使い捨ての消費文化に対する反動として、服を直しながら長く愛用するリペア文化が、日本の若い世代の間でも定着してきた。目の詰まったタフな編み地を持つニットは、適切な手入れさえ怠らなければ、10年、20年と現役で活躍し続ける耐久性を秘めている。
多少の毛玉取りやほつれの補修を施すごとに、ニットは着る人の身体のラインに馴染み、唯一無二のヴィンテージピースへと育っていく。サステナビリティが叫ばれる昨今、最も環境負荷が低い選択とは、目新しいエコ素材を次々に買い替えることではなく、何世代にもわたって着継がれる一着を手元に残すことではないだろうか。