実際に電動マシンローラーを導入した設備移設会社や重量鳶の親方たちに現場取材を行うと、単なる「作業の省力化」を超えた実利が浮き彫りになります。
大手機械メーカーのプラント据付担当者は、現場での劇的な変化を次のように語ります。
「以前は15トンのマシニングセンタを据え付ける際、先頭誘導、後方確認、チルホール操作、バール手板受けなど最低でも5〜6名の熟練工を配置していました。しかしラジコン遠隔操作 運搬ローラーを導入してからは、コントローラーを持つオペレーター1名と、周囲クリアランスを確認する監視員2名の計3名で完全にオペレーションが回るようになりました。人件費の削減だけでなく、声が届きにくい騒音下でも手元のレバーで即座に急停止できる安心感は別次元です」
また、近年の工場設備移設では床面へのダメージ防止が厳しく求められます。ウレタンコーティングが施された高品質ローラーとインバーター制御による滑らかな加減速は、発進時のショックによるエポキシ床の剥離や精密機器への微振動を大幅に低減させます。職人の「力技と勘」に依存していた微小位置合わせが、電気制御の低速パルス送りによって誰でも均一な精度で行えるようになった点は、技術継承に悩む業界にとって最大の恩恵と言えます。