ネット上や一般的なイメージでは「稲垣吾郎=常にクールでマイペースな貴公子」と捉えられがちですが、これには実態と異なる部分もあります。彼がアイドル戦国時代のトップを走り続けられた背景には、並々ならぬプロ意識と自己客観化能力がありました。
昔のエピソードとして特筆すべきは、国民的人気番組『SMAP×SMAP』における彼の振る舞いです。美男子としてのポジションに甘んじることなく、コントでは「ゴロクミ」「カツケンサンバ」など体当たりの三枚目キャラクターを全力で演じ切りました。端正なルックスを自ら裏切るギャップを厭わない姿勢こそが、彼を単なる偶像から国民的スターへと押し上げた原動力です。
また、グループ内でのバランサーとしての役割も見逃せません。個性と主張の強いメンバーたちがぶつかり合う中で、稲垣は常に一歩引いた位置から全体を見つめ、緩衝材としての立ち位置を全うしました。自らを「中間管理職」とユーモアを交えて表現したこともありましたが、この客観的な視点と冷静な精神性こそが、波乱の芸能界を生き抜く強力な武器となったのです。