記者会見や代表合宿の囲み取材において、井端監督が繰り返し強調しているのが「複数イニングを高いクオリティで投げ切れる第2先発の存在価値」です。国際大会では厳格な投球数制限ルールが敷かれるため、先発投手が完投を目指すケースは事実上存在しません。
本番を見据えた強化試合では、先発投手が40球〜50球(およそ3〜4イニング)を目処に降板し、直後に別の先発格投手が2〜3イニングをロングリリーフとして担当する「タンデム(複数先発)方式」が基本戦術となります。この起用理由について指揮官は、「対戦相手が打順を一巡したタイミングで投手のタイプをガラリと変え、相手ベンチの狙いを外すことが国際大会での鉄則」と語っています。
例えば、剛速球で押すパワーピッチャーの後に、変則フォームの技巧派左腕やスプリットを操る右腕を投入することで、相手打線のタイミングを徹底的に狂わせる戦略です。この継投パターンを強化試合で実際に試し、捕手陣とのコンビネーションやイニング跨ぎの適性を検証することが最大の目的となっています。