東京・港区にある日本赤十字社の本社ビル。朝のラッシュが落ち着く頃、他の社員と変わらぬ様子で出社される姿がある。担当されている青少年・ボランティア課での業務は、広報資料の作成やイベントの裏方作業など、地道な事務処理が中心だ。
特別扱いは一切辞退されているという。社内食堂で同僚と並んで昼食をとり、業務上の指示や指導にはメモを取りながら真摯に耳を傾ける。現場の同僚は「指示の理解が極めて早く、提出される書類の正確さに驚かされる」と口を揃える。過飾のない謙虚な労働態勢こそが、周囲の尊敬を自然と集める大きな理由だろう。