20代に突入した芦田愛菜さんのビジュアル変化は、単なる年齢相応の成長にとどまらず、プロフェッショナルな俳優としてのセルフプロデュースが色濃く反映されています。ニホンモニターが発表した『CM起用社数ランキング』では1位(19社起用)を記録するなど、国民的好感度において頂点を極める彼女ですが、テレビドラマや映画の現場で見せる表情は、かつての「まなちゃん」のパブリックイメージを鮮やかに更新し続けています。
特に注目を集めたのが、日本テレビ系情報番組『シューイチ』に出演した際に見せたスタイルでした。重ためのぱっつん前髪に、目元を強調した深みのあるアイラインとダークトーンのリップを合わせた姿は、従来の素朴で飾らないイメージを覆すものでした。視聴者からは「一瞬誰かわからなかった」「息をのむほど大人びている」という感嘆の声が寄せられた一方で、「以前のナチュラルなメイクのほうが似合っていた」という戸惑いの声も上がるなど、インターネット上で大きな議論を巻き起こしました。
こうしたイメージチェンジの背景には、TBS系日曜劇場『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』などで見せたシリアスな演技派俳優へのシフトや、細田守監督作品をはじめとする骨太な劇場版作品への出演が深く関係しています。作品ごとに求められる役柄の陰影を表現するため、メイクアップが重要な武器として機能しているのです。