まぶたの裏でわかる貧血サイン!正常色との見分け方と隠れ鉄分不足の真実

まぶたの裏でわかる貧血サイン!正常色との見分け方と隠れ鉄分不足の真実

まぶたの裏でわかる貧血サイン!正常色との見分け方と隠れ鉄分不足の真実にまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。

鉄分不足が引き起こす多彩な不調の根本には、生化学的なメカニズムが存在します。血液中の鉄分は、主に「血清鉄」「ヘモグロビン」「フェリチン」の3つの形態で管理されています。

ヘモグロビンは赤血球の中に存在し、肺で取り込んだ酸素を全身の臓器や脳、筋肉へと運ぶ役割を担っています。鉄分が不足するとヘモグロビンが作れなくなり、全身が慢性的な酸欠状態に陥ります。急に立ち上がった際に脳への血流と酸素供給が一時的に滞ることで、立ちくらみやめまいが発生するのです。

見逃せないのが「フェリチン(貯蔵鉄)」の役割です。フェリチンは、体内の鉄分が余剰になった際に肝臓や脾臓、骨髄に蓄えられる「鉄の予金口座」のような存在です。食事からの鉄分摂取が途絶えると、体はまずフェリチンを取り崩してヘモグロビンの濃度を保とうとします。

血液検査でヘモグロビン値が正常範囲内であっても、フェリチンが極端に低下している状態を「潜在性鉄欠乏(隠れ貧血)」と呼びます。鉄は酸素運搬だけでなく、脳内の神経伝達物質(ドーパミンやセロトニン)の合成、さらには細胞内のエネルギー産生を司るミトコンドリアの働きにも不可欠です。そのため、フェリチンが枯渇すると、貧血の数値が出ていなくても重い倦怠感や抑うつ感、集中力の低下といった不定愁訴が引き起こされます。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。