「江東ナンバー」と検索すると、サジェストに「ダサい」という不穏な単語が浮上します。足立ナンバーからの念願の独立を果たしたはずのナンバーが、なぜこれほどまでにネガティブな評価に晒されることがあるのでしょうか。SNS、ネット掲示板、大手知恵袋サイトなどに寄せられた利用者の生の声と口コミを徹底検証すると、その背景には3つの明確な要因が浮かび上がってきます。
第1の要因は、漢字の持つ視覚的フォルムと字面の違和感です。ネット上の反響では「『品川』『横浜』のようなスマートな流線型に比べ、『江東』は画数のバランスが角張っていて無骨に見える」「長年見慣れた足立の字面から変わると、なんだか地方の事業所ナンバーのような硬さを感じる」といった声が目立ちます。特にフォント配置において、「江」のサンズイと「東」の四角い構造が並んだ際、ナンバープレート中央上部のスペースで平坦な印象を与えてしまう点が、一部のクルマ好きから敬遠される要因となっています。
第2の要因は、湾岸ブランドと下町イメージの不一致です。豊洲や有明の住民からは「タワマンの街にマッチするスタイリッシュな横文字やハイカラな地名を期待していたのに、歴史的な区名そのままで少し肩透かしだった」という贅沢な不満が漏れる一方、下町エリアの住民からは「足立で何が悪いのか。無理におしゃれぶろうとしている姿勢が逆にダサい」という反発の声が上がっています。この意識の乖離が、ネット上での「江東ナンバー=中途半端」という批判的な言説を増幅させている構造が見て取れます。
第3の要因は、後述する図柄入りデザインの主張の強さです。「東京ゲートブリッジを描いたイラストが、車のリアビューで浮いてしまう」「観光地の記念プレートのようで普段乗りには気恥ずかしい」といった意見が一定数存在します。しかし一方で、「足立ナンバー特有の偏見から解放されて清々した」「江東区民としての帰属意識が高まり、車に愛着が湧いた」という強い支持層も存在しており、評価は真っ二つに分かれています。