二人の馴れ初めは、鈴木雅之がプロとして世に出るはるか前、1970年代の10代のアマチュア時代にまで遡ります。鈴木の実家は下町の町工場(金属加工・旋盤工場)であり、音楽に没頭しながらも将来への葛藤を抱えていた青年期から、妻となる女性はずっと身近な理解者でした。
1980年にシャネルズ(後のラッツ&スター)のリードボーカルとして『ランナウェイ』で鮮烈なミリオンヒットを記録し、一躍スターダムへ駆け上がった際も、二人の交際は静かに継続していました。ブレイクによる多忙と熱狂の渦中にあっても揺らぐことなく、交際期間は約10年という長きに及びました。
そしてシャネルズとしての活動休止を経て、シングル『ガラス越しに消えた夏』でソロシンガーとしての第一歩を踏み出した1986年、二人は正式に婚姻届を提出。鈴木雅之の結婚歴はこの1回のみであり、下積みからソロ立ち上げという男の勝負どころで人生の伴侶を選んだ形です。
なお、鈴木雅之の家族構成や子供の有無についてですが、夫妻の間に子供はいません。鈴木自身の実家は父、母、姉(シンガーの鈴木聖美)、そして雅之の4人家族でしたが、自身の家庭としては妻と2人で人生を歩んできました。子供を作らず二人の世界を大切にする選択をしたことも、彼のダンディズムや独自のライフスタイル形成に大きな影響を与えています。