サブカルチャーを語る上で欠かせないのが、視覚と聴覚でアイデンティティを表現するファッションと音楽の存在です。それぞれのスタイルには、単なる流行にとどまらない独自のコード(暗黙の文脈)が組み込まれています。
サブカル女子・サブカル男子のスタイルと特徴
サブカル女子の特徴として代表的なのは、オーバーサイズの古着にドクターマーチンなどの厚底ブーツを合わせる着こなしや、姫カット・ウルフカットなどのエッジの効いたヘアスタイルです。フィルムカメラやトートバッグを愛用し、美術館や名画座を巡るライフスタイルが定番として知られてきました。
一方のサブカル男子のファッションは、バンドTシャツにワイドスラックス、丸メガネや無造作なマッシュヘア、独特なシルエットのドメスティックブランドを組み合わせるコーデが目立ちます。いずれも「大量生産されたファストファッションへの違和感」を根底に持っている点が共通項です。
下北沢という聖地とヴィレッジヴァンガードの功績
こうしたカルチャーを育んできた現場が、「サブカルの聖地」と称される東京・下北沢です。本多劇場をはじめとする小劇場群、老舗ライブハウス『SHELTER』『CLUB251』、無数の古着屋が徒歩圏内に密集する特異な街並みは、若き表現者たちのゆりかごとなってきました。
また、「遊べる本屋」として全国展開したヴィレッジヴァンガードは、専門的な書籍・CD・アングラ雑貨を雑多に陳列することで、地方都市に住む若者へサブカルチャーの入り口を提供するパイプラインとして決定的な役割を果たしました。
サブカル系音楽の系譜
音楽シーンにおけるサブカル系音楽は、90年代のフリッパーズ・ギターに代表される渋谷系から、2000年代以降のNUMBER GIRL、ゆらゆら帝国、相対性理論、さらには神聖かまってちゃんなどのインディーロック・オルタナティブロックへと受け継がれました。歌詞における文学性や、あえて王道のポップス進行を外すコード感、シニカルな世界観が熱烈な支持を集めています。