木村沙織さんの公式プロフィールにおける身長は185cm、現役時代の体重は約68kgと公表されています。一般社団法人日本バレーボール協会(JVA)および公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)の公式登録データに基づいた数値であり、全盛期には体脂肪率を極限まで絞り込みながら、当たり負けしない体幹としなやかな筋肉を兼ね備えていました。
特筆すべきは、185cmの長身から繰り出される最高到達点304cmという驚異的な跳躍力です。女子バレーボールにおいて最高到達点が300cmを超える選手は、世界的にもオポジットやミドルブロッカーなどの攻撃専門職に多い傾向があります。しかし彼女の場合、鋭いスパイクを打ち込むだけでなく、正確無比なサーブレシーブやディグ(スパイクレシーブ)まで完璧にこなす守備力を持ち合わせていました。この「185cmのオールラウンダー」という規格外のスケールこそが、全日本代表の真鍋政義監督(当時)をして「彼女の代わりは世界中どこを探してもいない」と言わしめた所以です。
かつての戦友である栗原恵さん(187cm)や荒木絵里香さん(186cm)、大山加奈さん(187cm)と比較しても、彼女たちの多くがミドルブロッカーや純粋な決定力重視のウイングスパイカーであったのに対し、木村さんは後衛での守備範囲が非常に広く、チーム全体のバランスを支え続けていました。体幹の強さと柔軟性を極限まで高めた身体組成が、この驚くべき数値を実戦で機能させていた基盤となっています。