平日の午前11時から午後3時前後、家事やパートの合間を縫って密会を重ねる「平日昼間の主婦不倫」。彼女たちの多くは、派手な生活を好むわけでもなく、家庭を壊すつもりで関係を始めたわけでもありません。心理カウンセラーや家族問題の専門家への取材によると、昼顔妻の心理の根底にあるのは「名前で呼ばれない孤独」と「家庭内における感情の摩耗」です。
結婚生活が長期化するにつれ、家庭内での立ち位置は「〇〇ちゃんのママ」「お前」へと固定化され、ひとりの人間・女性としての存在意義を見失いがちになります。夫からの無関心、家事労働への無評価、そしてワンオペ育児による疲弊が積み重なったとき、心の隙間を埋めるように訪れるのが昼顔妻のきっかけです。
かつてはパート先の上司や同僚、子どものPTA活動、同窓会での再会が主な接点でしたが、現在は既婚者マッチングアプリの利用が主流化しています。既婚者限定を謳うマッチングサービスの会員数は右肩上がりで推移しており、「お互いに家庭を壊さない」「昼間だけの割り切り」という甘い約束のもと、手軽に非日常の刺激へとアクセスできる環境が整ってしまったことが、昼顔妻の急増を後押ししています。