旅行先で使おうと持参しがちな「部屋用の殺虫スプレー」「靴やバッグ用の防水スプレー」「衣類用消臭スプレー」「静電気防止スプレー」などは、空港の保安検査場においてスプレー缶が飛行機で没収される典型的な条件に該当します。
殺虫剤スプレーが飛行機に持ち込めない理由は、成分に含まれる有毒ガスや強い引火性リスクにあります。航空機の上空飛行中は気圧が地上よりも約0.8気圧程度まで低下し、貨物室や客室内で缶の内圧が高まります。可燃性ガスや毒性成分が万が一漏洩・噴射した場合、密閉された機内で火災や乗客の健康被害を引き起こす危険性が極めて高いため、航空法上の危険物として厳格に遮断されているのです。
「未開封だから大丈夫」「受託手荷物のスーツケースに入れれば見つからない」という自己判断は通用しません。X線検査で検知された時点で確実に開披検査となり、その場で自主放棄(没収)を求められます。