「行」という言葉は、表計算以外にも意外な落とし穴を持っています。その代表例が「行と段の違い」、そして冠婚葬祭やビジネス返信でのマナーです。
レイアウトにおける「行」と「段」の決定的な違い
文書作成ソフト(Wordなど)や書籍・Webメディアのデザインにおいて、「行」と「段」は明確に区別されます。「行」は文字が一列に並んだラインそのものを指しますが、「段」は新聞や雑誌のように複数の行をブロックとしてひとまとめにした区画(段組・カラム)を指します。「2段組みレイアウトの5行目」といった使い方をし、段の中に複数の行が包含される構造となっています。
ビジネスマナー:返信用ハガキの「行」をどう消すか
招待状やアンケートなどの返信用ハガキの宛名面に印字されている「〇〇係 行」や「〇〇宛」の処理は、ビジネスリテラシーが如実に表れる部分です。受取人への敬意を示すため、行から御中への書き直し(個人の場合は「様」)が必須となります。
具体的な作法として、印刷されている「行」の文字の上に、定規を用いて二重線(縦書きなら縦の平行2本線、横書きなら横の平行2本線)を引いて消します。斜線1本で消すのは略式とみなされるケースがあるため避けるのが賢明です。消した文字の真下、あるいは文字の右横(横書きなら右側)に、元の文字よりやや大きめの字で「御中」または「様」を丁寧に書き添えます。