ブユに噛まれた直後は、中央に小さな点状の出血(出血点)や赤みが見られる程度で、自覚症状は軽微な場合がほとんどです。しかし、真の猛威は半日〜翌日以降に現れます。
体内に入った毒素に対する遅延型アレルギー反応によって、患部が赤く熱を持ち、通常の蚊刺症とは比べものにならないほどの激しい痒みと腫れが発生します。足首や脛(すね)を噛まれると、足全体がまるで丸太のようにパンパンに腫れ上がり、靴が入らなくなったり歩行時に強い痛みを伴ったりすることも珍しくありません。
耐え難い痒みに任せて患部を掻き壊してしまうと、皮膚に傷がついて細菌感染を起こすだけでなく、アレルギー反応が慢性化して「結節性痒疹(けっせつせいようしん)」と呼ばれる硬いしこりが残るリスクが高まります。このしこりが形成されると、数ヶ月から場合によっては数年にわたり痒みがぶり返し、色素沈着として肌に痕が残り続ける原因となります。