あつ森「たおやかなめいが」本物と偽物の見分け方!動物の違いを徹底解説

あつ森「たおやかなめいが」本物と偽物の見分け方!動物の違いを徹底解説

あつ森「たおやかなめいが」本物と偽物の見分け方!動物の違いを徹底解説の特集記事を解説します。専門的な知識が満載です。

本作のモチーフとなったのは、盛期ルネサンスの万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチが手がけた世界的名画『白貂を抱く貴婦人』(ポーランド・チャルトリスキ美術館所蔵)です。ダ・ヴィンチが生涯で遺した女性の肖像画はわずか4点しか現存しておらず、その中でも『モナ・リザ』と双璧をなす至高の傑作として知られています。

描かれているモデルは、当時ミラノ公国を支配していたルドヴィーコ・スフォルツァ(通称イル・モーロ)の愛妾であったチェチーリア・ガッレラーニ。当時16歳前後だったとされる彼女の知性と気品、そして優雅な身のこなしが、当時としては画期的な「斜め前を向く動的な構図」で見事にカンバスへ捉えられています。

そして最大の見どころである彼女の腕の中の動物は、イタチ科の「白貂(アーミン/オコジョ)」です。なぜ小動物を抱いているのかには、歴史的な複層構造が存在します。白貂は「毛皮が泥で汚れるくらいなら自ら命を絶つ」という伝承から、西洋絵画において「純潔」「節操」「高潔」の象徴とされていました。さらに、愛人関係にあったミラノ公ルドヴィーコが「白貂騎士団」の一員であり、自身の紋章として白貂を用いていたことから、彼女への愛とパトロンとしての存在を暗喩した極めて知的な寓意画でもあるのです。

『あつ森』の開発陣が、偽物の動物をわざと「薄汚れたような雑色」に変えている点には、この「純白=高潔の象徴」という美術史的コンテクストを逆手に取った、非常にウィットに富んだパロディ精神が読み取れます。

中島 亮太
著者

中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。