19世紀の移民とともにアメリカへ渡った風習は、20世紀後半にエンターテインメント産業の力で爆発的な広がりを見せた。スクリーンを通じて世界中の若者を魅了したのは、ハリウッドが描くポップで怪しげな世界観だ。
鬼才ティム・バートンが原案・製作を手掛けたアニメーション映画『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』は、不気味さと愛らしさが同居する独特の美学を確立した。ハロウィン・タウンの住人たちが魅せるゴシックな世界は、行事の認知度を世界規模へと押し上げた。
さらに、マイケル・ドハティ監督が手掛けたワーナー・ブラザース配給のホラー映画『トリック・オア・トリート』は、カルト的な人気を誇る。ルールを破った者に惨劇が訪れる物語は、一夜の祭りに潜む古くからの掟を象徴的に描き出し、ホラー映画ファンの心を掴んで離さない。