日常の危険は、自炊の炒め物だけにとどまらない。現代人が最も警戒すべきは、スナック菓子、カップ麺、冷凍食品、コンビニのお弁当などに大量に使われている「隠れた植物油」だ。これらは食品科学の文脈で「超加工食品(Ultra-Processed Foods: UPF)」と呼ばれ、世界的な健康問題として議論が過熱している。
超加工食品に使用される植物油は、コスト削減のために繰り返し加熱使用されることが多く、酸化の程度が極めて著しい。塩分や糖分、添加物とセットで加工されたこれらの食品は、脳の報酬系を過剰に刺激し、満腹感を感じにくくさせる中毒性を持つ。精製された悪質な油を意識しないまま大量に摂取してしまう環境が、現代社会には完全に組み込まれているのだ。