ナースキャップそのものは役目を終えましたが、臨地実習に臨む看護学生の志を固める通過儀礼の精神は消えていません。現在、看護専門学校や大学では、時代に即した多彩な「代替セレモニー」へと移行しています。
代表的な代替セレモニーには、以下のような形式があります。
- 宣誓式(アファメーション・セレモニー):キャップの授与を行わず、実習に向けた決意表明やナイチンゲール誓詞の宣誓をメインに据えた式典。
- 継灯式(灯火継承式):キャンドルの灯火をリレーする儀礼のみを残し、看護の精神を受け継ぐ厳かな雰囲気を継承。
- 戴章式・ピンニングセレモニー:スクラブの胸元に学校のエンブレムや看護の象徴であるバッジ(ピン)を授与する形式。性別を問わず全員が同じ形で受け取れるため人気が高い。
- 白衣授与式(ホワイトコート・セレモニー):医学部などで導入されている形式を取り入れ、真新しい臨床実習用の白衣やスクラブを授与するセレモニー。
いずれのセレモニーも装具の形こそ違えど、基礎知識を修めた証を受け取り、臨床現場の厳しさと向き合うプロフェッショナリズムを誓う場であることに変わりはありません。