ハッピーロード大山商店街で巻き起こっている変化の根底には、東京都が進める特定整備路線「補助第26号線」の道路拡幅計画が存在します。この計画は、防災性の向上や緊急輸送道路の確保を目的に、池袋方面から板橋区を縦断して環状方向へ抜ける幅員約20メートルの幹線道路を通すプロジェクトです。
この道路がちょうど商店街のほぼ中央を斜めに横切るルートとなったため、全長約560メートルにおよんでいた屋根付きアーケードの中央部を解体・撤去せざるを得ない事態となりました。これが、長年親しまれてきたアーケードが分断された直接の引き金です。
道路予定地にかかる区画の商店主や住民には立ち退き要請が行われ、長年営業を続けてきた個人商店が移転や廃業を選択することになりました。「立ち退き理由」の多くは地権者ごとの事情や高齢化も絡んでいますが、防災という大義名分と地域カルチャーの保存との間で、長年にわたり激しい議論が交わされてきた歴史があります。