新生児のゲップが出ない悩みを解消!助産師直伝の出し方と吐き戻し対策

新生児のゲップが出ない悩みを解消!助産師直伝の出し方と吐き戻し対策

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授乳後に背中をどれだけリズミカルにトントン叩いてもゲップが出ないとき、多くの親は「自分のやり方が間違っているのではないか」と焦りを募らせます。しかし、ゲップが出ない決定的な理由の多くは、赤ちゃんの解剖学的な特徴と授乳時の空気嚥下(えんげ)量に起因しています。

まず理解しておきたいのが、新生児の胃の形状です。成人の胃がそら豆のように湾曲しているのに対し、新生児の胃はまるで徳利(とっくり)のように真っ直ぐで垂直に近い形状をしています。さらに、胃の入り口である噴門部(ふんもんぶ)の筋肉(下部食道括約筋)が未熟で緩いため、胃の中に入ったミルクと空気は非常に混ざり合いやすく、わずかな体勢の変化でミルクごと逆流しやすい構造になっています。

背中を単にトントンと叩くだけでは、胃の中で細かく分散した小さな気泡同士が合流できません。空気を外へ押し出すためには、胃の底に溜まった気泡を上部(噴門付近)に集めるための「適切な傾斜」と「適度な腹圧」が必要です。背中を叩く振動そのものが空気を出すのではなく、背骨が自然に伸び、胃が縦方向に適度に保持されることで初めて、空気は食道を通って外へと排出されます。

もう一つの見落としがちな要因は、「そもそも空気をほとんど飲み込んでいない」という事実です。特に母乳哺育で赤ちゃんの口が乳輪まで深く吸い付く「深いラッチオン」ができている場合、余分な空気の吸い込みは最小限に抑えられます。空気が胃の中に溜まっていなければ、何十分叩いてもゲップが出るはずがありません。出ないこと自体を異常と捉える必要はないのです。

吉田 誠
著者

吉田 誠

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