「事故物件の掲載数は増え続けています。ただし、それは事件そのものが急増したというより、情報提供の精度が上がり、隠されていた事案が可視化された結果です」
事故物件公示サイトを運営する株式会社大島てるの代表・大島てる氏は、静かな口調でこう語る。データベースに蓄積された最新の掲載データは、現代社会の歪みを過酷なまでに映し出している。孤独死の増加や高齢化が加速する中、現場のリアルは年々多様化しているという。
特に注意すべきは「リノベーションの罠」だ。内装が新品同様に磨き上げられていても、過去に壮絶な現場となった事実を完全に覆い隠すことはできない。知らずに契約し、後から事実を知った入居者が受ける精神的打撃は計り知れない。