都心の不動産価格が高騰を続け、リビングの片隅でのリモートワークに限界を感じた層が向かった先。それが、住まいと仕事場が地続きになった新しい拠点だった。
2020年代前半に広がった一時的な「ワーケーション」ブームとは明らかに一線を画している。一過性の観光旅行の延長ではなく、生活の根をしっかり張るための基盤として機能しているからだ。静寂な環境で深い思考に没頭できる個人ブースと、夜には地域の住人と酒を酌み交わせるオープンリビング。この相反する要素の同居が、都市部で孤独を抱えていたハイブリッドワーカーたちの心を射止めた。