ブロードウェイの金字塔『ハミルトン』や『イン・ザ・ハイツ』で世界を震撼させたリン=マニュエル・ミランダ。彼が『VIVO/ビーボ』に持ち込んだサウンドスケープは、これまでのミュージカルアニメーションの常識を覆すほど革新的だ。疾走感あふれるライムと繊細なバラードが交互に繰り出され、登場人物たちの心の揺れ動きが見事に音符へ変換されている。
ハリウッドの映画産業におけるアニメーション表現が進化を遂げるなか、本作は視覚と聴覚が完全に一体化した芸術作品として高い評価を獲得した。特にビーボが歌い上げるナンバーの数々は、キャラクターの思考スピードそのものを音楽化したようなグルーヴ感に満ちており、観る者を一瞬たりとも飽きさせない。