女優としての成功と並行し、彼女は音楽シーンでも異彩を放っていた。80年代アイドル全盛期の末期にあたる1987年、シングル「涙をたべた子猫」でトーラスレコードから歌手デビュー。独特の陰影と切なさを漂わせた歌声は、当時の明るくポップなアイドル像とは一線を画し、音楽ファンから高い評価を獲得した。
アイドルという枠組みにとらわれず、アーティストとしての表現力を重視した楽曲展開は、当時の芸能界においても独自のポジションを確立することとなった。アルバム作品で見せた大人びた世界観は、現在でもシティポップや80年代歌謡の再評価の波の中で根強い人気を誇っている。