ロドルファス・レストレンジという純血の夫を持ちながら、ベラトリックスの心は常にヴォルデモート卿ただ一人に捧げられていました。彼女が抱いていた感情は単なる主従関係を超え、狂気的な恋愛感情に近い崇拝であったとされています。
この歪んだ結びつきを決定づけたのが、正統続編として描かれた舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』で明かされた衝撃の事実です。ホグワーツの最終決戦の前、マルフォイ館に潜伏していたベラトリックスは、ヴォルデモートとの間に娘「デルフィー(デルフィーニ)」を極秘裏に出産していました。
愛を知らない闇の帝王が自身の血統を残す道具として彼女を利用したのか、あるいはベラトリックスの狂信的な献身が実を結んだ形なのか——。いずれにせよ、二人の間に生まれた禁忌の子供の存在は、物語のダークサイドをより一層際立たせる大きな要素となっています。