焦るあまりにやってしまいがちな大失敗が、家にある「食用油」や金属用の万能潤滑スプレー(クレ556など)を鍵穴へ直接吹き込んでしまう行為です。スプレーを注入した直後は一時的に滑りが良くなったように感じられますが、これは極めて危険な罠です。
液状の油分は鍵穴内部に溜まった砂ボコリや微細なゴミを吸着し、時間が経つとドロドロとした粘着性の固形物へと変化します。日本ロックセキュリティ協同組合に所属する防犯設備士も、「油分の注入は内部メカニズムを完全に固着させ、シリンダー全体の交換を余儀なくされる最大の原因」と強く警告しています。また、内部のゴミを取り出そうと爪楊枝や針金を差し込む行為も、繊細なピンを損壊させるため絶対に避けなければなりません。