現在世界中で広く親しまれているロゴは、世界的クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏がトータルプロデュースを手掛けたものです。2006年、ユニクロが世界市場へ本格進出するにあたり、佐藤氏はブランドのアイデンティティを根本から再定義しました。
当時の日本企業が海外進出する際、日本色を消して欧米風にカモフラージュすることが一般的でした。しかし佐藤氏は、その潮流と真逆の戦略を提示します。「日本発のブランドであること自体が最大の強みであり、独自の価値になる」と確信し、海外店舗のファサードにも堂々と日本語の「ユニクロ」を掲げる決断を下しました。
アルファベットの「UNIQLO」とカタカナの「ユニクロ」が同じ正方形のフレームに収まり、対になって機能するデザインは、海外の消費者に対して「東京発のモダンなポップカルチャー」という鮮烈な印象を植え付けることに成功しました。隠すべきとされていたローカル性を、最先端のクールジャパンのアイコンへと昇華させたのです。