本来、勝利や平和、あるいは撮影時の決めポーズを意味していたピースサイン。だが、画面上に躍る記号表現においては、その意味合いが大きく変質を遂げている。単なる「ご機嫌な挨拶」にとどまらず、照れ隠しや軽い自己自虐、さらには「ツッコミ待ち」の空気を醸し出すニュアンスとして使われる場面が急増した。
特に最近では、大げさな表情を避けてあえて脱力感を漂わせるスタイルが支持を集めている。全角記号を連打するコテコテの装飾から、必要最小限の文字数でニュアンスを伝えるミニマリズムへのシフトだ。言葉足らずになりがちなテキストコミュニケーションにおいて、この微妙なニュアンスの出し分けこそが、投稿者のセンスを左右する分水嶺となっている。