メガヒット作を次々と世に送り出すCJ ENMが手掛ける映画やエンタメ作品においても、セリフの端々に宿る日常語の選び方は実に精巧です。トップスターのイ・ミンホが出演するロマンス作品や時代劇風のファンタジー作品でも、喉の乾きを訴えるシンプルな一言が、緊張関係にある登場人物同士の距離を急速に縮めるきっかけとして描かれます。
スクリーンの向こうで交わされる短い言葉のやり取りを注意深く聞き取ると、字幕だけでは拾いきれないキャラクターの素の感情が立ち現れてきます。水一杯をねだる声のトーン一つに、甘えや牽制、あるいは秘めた愛情が凝縮されているのが韓国エンタメの真骨頂と言えます。