伝統的な意味合いにとどまらず、エンターテインメント作品における描写も般若の人気を決定づけた。代表例が、世界的な大ヒットを記録しているゲーム『龍が如く』シリーズだ。作中で屈指の圧倒的存在感を放つキャラクター「真島吾朗」の背中には、鮮烈な般若の意匠が描かれている。
「嶋野の狂犬」と呼ばれる凶暴な一面と、仲間や愛する者に対する揺るぎない情愛と義理立て。真島吾朗という人物の複雑な内面と劇的な生き様は、まさに般若が持つ「激しい怒りと深い悲愛」の二重構造そのものを体現している。この描写が世界中のゲーマーに強い衝撃を与えたことは疑いようもない。