監督の長井龍雪、脚本の岡田麿里、キャラクターデザインの田中将賀からなるクリエイターユニット「超平和バスターズ」は、本作において「止まった時間とトラウマの再生」を提示した。幼少期の秘密基地で結ばれた絆が、一人の少女の死によって解体され、時を経て再び集う過程で、鳴子は過去の傷と正面から向き合うことを余儀なくされる。
アニメーション制作を手掛けたA-1 Picturesによる細部へのこだわりは、鳴子の自室の描写や私服の質感、そして涙を流す際の感情の揺れ動きに見事に反映されている。クリエイターたちが一丸となって作り上げた彼女の苦悩は、時代を超えて観る者の胸を打つ普遍的な青春の傷痕として燦然と輝いている。