遠回りをせず、確実にヒロアカタッチを自らの技術として血肉化するための効率的なトレーニングロードマップを以下に提案します。
第一段階として推奨されるのが、「公式のコマからの10分クロッキー」です。細部をきれいに清書するのではなく、堀越氏が描くポーズのアウトライン(外形)と重心の位置だけを太いペンで素早く模写します。これによって、氏がどのようにキャラクターのS字ラインを強調し、緊張感のあるポージングを作っているかの骨格感覚が身体に染み込みます。
第二段階は、「手のパーツ模写マラソン」です。単行本のカバー裏や劇中でキャラクターが見せる様々な角度の手(開いた掌、握り拳、指を突き出したポーズ)だけをノート1ページ分集中して模写します。指の関節の位置関係や皺の刻み方をマスターするだけで、全体のクオリティはプロレベルへ劇的に引き上がります。
第三段階では、「明暗の二値化スケッチ」を行います。色を塗るのではなく、鉛筆や単色マーカーを使い、キャラクターの顔や体に「光のみ」と「完全な影(ベタ)」の2階調だけで陰影を入れてみます。グレーの中間調を排除して立体を陰影として割り切る練習を行うことで、堀越氏の真骨頂であるアメコミ風の劇的なコントラスト感覚が自然と身につきます。