料理投稿サイトやSNSのコミュニティで頻繁に見られる「レシピ通りに作ったのに水浸しになった」という声。その実態を調査すると、一般的な調理手順の中に潜むいくつかの誤解が浮かび上がってきます。
第一の誤解は、「ほうれん草を生のまま直接フライパンで炒めて火を通す」という工程です。生のほうれん草は約90%が水分で構成されており、直炒めすると大量の蒸気が発生してフライパン内が蒸し焼き状態になり、コーンの香ばしさを損ねます。アク抜きを兼ねてサッと硬めに茹で、手で限界まで絞ることが欠かせません。
第二の落とし穴は、コーン缶の水分処理です。缶から出してそのまま投入すると、調味液の水分がフライパンの温度を急激に下げてしまいます。あらかじめザルにあげて水気を切るだけで、仕上がりの香ばしさに決定的な差がつきます。
第三の原因は、弱火での長時間加熱です。野菜炒め全般に言えることですが、加熱時間が合計2分を超えると細胞壁が破壊され、内部の水分が際限なく流出します。強火で一気に熱を通すことがプロの鉄則です。