2014年に86歳で惜しまれつつ世を去った岡田新一ですが、その確固たる哲学は現在も色褪せることはありません。彼が設立した岡田新一設計事務所は、組織設計事務所として今もなお第一線で活躍し、官公庁庁舎や大学施設、医療福祉施設などの設計を数多く手掛けています。
建築界における岡田作品への評判は、単なる歴史的価値にとどまらず、「持続可能な都市のストック」という観点からも再評価の機運が高まっています。長寿命で堅牢な構造、時を経るごとに味わいを増す自然素材の使い方は、スクラップ&ビルドを繰り返してきた日本の都市づくりに対する強力なアンチテーゼとして、今なお多くの示唆を与えています。