アイドルから本格派女優へと鮮やかな飛躍を遂げた決定打が、1991年公開の大林宣彦監督映画『ふたり』でした。石田ひかりは思春期の揺れ動く感情を繊細に演じ切り、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。映画界から極めて高い評価を獲得します。
そして1992年、日本テレビ系ドラマ『悪女(わるく)』でポンコツながらも前向きに社内を出世していく主人公・田中麻理鈴を好演し、コメディエンヌとしての才能を開花させます。同年にスタートしたNHK連続テレビ小説『ひらり』では、相撲が大好きな自由奔放なヒロイン・藪沢ひらり役に抜擢。平均視聴率36.9%、最高視聴率42.9%という驚異的な大ヒットを記録し、わずか20歳・21歳にして『NHK紅白歌合戦』の紅組司会を2年連続で務めるという前代未聞の快挙を成し遂げました。
翌1993年には、フジテレビの看板枠である月9ドラマ『あすなろ白書』で園田なるみ役として主演。木村拓哉が演じる取手治から背後から抱きしめられる「あすなろ抱き」をはじめ、筒井道隆、西島秀俊、鈴木杏樹ら豪華キャストとともに織りなす青春群像劇は社会現象となり、彼女の人気は不動の頂点を迎えました。