タコの鼻はどこ?突き出た部位の正体と匂いを感じる驚きの器官を徹底解説

タコの鼻はどこ?突き出た部位の正体と匂いを感じる驚きの器官を徹底解説

タコの鼻はどこ?突き出た部位の正体と匂いを感じる驚きの器官を徹底解説についての真相をお届けします。

結論から言えば、タコに人間のような軟骨でできた「外鼻」や「鼻腔」は存在しません。一般的にタコの顔の正面として認識され、鼻や口と勘違いされがちなあの管状の突起は、生物学用語で「漏斗(Funnel / Siphon)」と呼ばれる極めて重要な器官です。

漏斗は、タコが海中で生き抜くための生命線ともいえる役割を担っています。外套膜(一般に頭と呼ばれる部分)の内部にあるエラ(鰓)で取り込んだ海水を、筋肉の力で勢いよく外部へ吐き出すための噴射ノズルとして機能します。タコはこの排水の反作用を利用し、海中をジェット機のように高速で逆推進移動します。

さらに漏斗は、外敵に襲われた際に「墨」を一気に吹き出す噴射口であり、体内からの老廃物や排泄物を排出する出口でもあります。つまり、私たちが「タコの鼻の穴」だと思い込んでいた部分は、呼吸の排水口・ジェットエンジン・墨袋の射出ノズルを兼ね備えたハイブリッド排出器官だったのです。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。