現在のアイスホッケー女子日本代表メンバーは、平昌・北京を経験した歴戦のベテランと、国際感覚に優れた新世代が見事な融合を見せています。ファンが熱狂する最大の理由は、氷上での鬼気迫るプレーと、リンクを降りた際に見せる自然体な人間味のコントラストにあります。
なかでもアイスホッケー女子日本代表注目選手の筆頭として世界から警戒されているのが、エースフォワードの床秦留可選手です。広い視野と卓越したパックキープ力、相手ディフェンスの逆を突くシュートセンスは国際大会でも群を抜いています。また、北米のプロリーグ挑戦など果敢に海外へ活路を切り開いてきた志賀紅音選手のアグレッシブなプレースタイルは、対戦国にとって大きな脅威となっています。
さらに守備陣に目を向けると、かつて「笑顔の守護神」として一世を風靡した藤本那菜さんの引退後、ゴールマウスを託された若きゴールキーパー陣の急成長が光ります。時速100キロから140キロにも達する硬質ゴムのパックを至近距離で浴び続けるポジションにおいて、冷静沈着なセービングと味方を鼓舞するコーチングは、まさにスマイルジャパンの生命線です。
合宿取材で選手の一人が語った「防具を脱げば生傷や青あざだらけ。それでもリンクに立てば恐怖心は消え、仲間とパックを奪う喜びが勝る」という手記の一節は、彼女たちが単なるアスリートの枠を超え、誇りを懸けて戦うプロフェッショナルであることを雄弁に物語っています。