奈良を訪れたなら誰もが一度は手に取る鹿せんべい。米ぬかと小麦粉のみで作られた指定のおやつであり、売上の一部はシカの保護活動費に充てられている。しかし、あげ方一つで安全性が天と地ほど変わる。
基本ルールは極めてシンプル。「焦らさず、すぐにあげること」、そして「なくなったら両手を広げて見せること」だ。シカは人間の手の平を見せられると「もう食べ物はない」と認識し、あっさりと立ち去る習性がある。また、指定以外のスナック菓子やプラスチック包装を与えると、重篤な胃閉塞を引き起こして死に至る危険がある。人間側のマナー徹底こそが、双方の安全を守る絶対条件なのだ。