人類を坊主頭にすべく暴虐の限りを尽くすマルハーゲ帝国と、それに立ち向かうボボボーボ・ボーボボたちの戦いを描く本作において、「ボンタン狩り」はまさに予測不能なタイミングで投下されました。
事の発端は、かつてのボーボボのライバルであり、鼻毛真拳と対をなす我空間真拳の使い手・軍艦が支配する「軍艦編(ポマードリング編)」へと突入する直前の場面です。緊迫したバトル展開が期待されるシチュエーションの中、ヒロインであるビュティのツッコミすら置き去りにし、首領パッチが唐突にヤンキースタイルに変貌。「ボンタン狩りじゃあああ!!」という絶叫とともに、通りすがる敵や関係者から学生ズボン(ボンタン)を力づくで強奪していくという、狂気じみた行動に出たのです。
バトルの文脈やバトルの勝敗とは1ミリも関係のないところで、突如として昭和の不良抗争が始まるこの展開は、当時の読者アンケートでも凄まじい反響を呼びました。不条理ギャグの臨界点を軽々と突破したこのエピソードは、連載から20年以上が経過した2026年現在も、ボーボボを代表する名場面としてファンの間で不動の地位を築いています。