塩化マグネシウムはドラッグストアで買える?売ってない理由と売り場徹底調査

塩化マグネシウムはドラッグストアで買える?売ってない理由と売り場徹底調査

塩化マグネシウムはドラッグストアで買える?売ってない理由と売り場徹底調査の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でまとめました。

ネット上で「ドラッグストアを何軒ハシゴしても売ってない」という嘆きが絶えない背景には、単なる在庫不足にとどまらない商品のカテゴリー定義と店舗側の棚割り設計に起因する3つの理由が存在します。

第1の理由は、「入浴剤コーナー」しか見ていない消費者の思い込みです。塩化マグネシウム製品は、薬機法上の分類が「浴用化粧料」「雑貨」「食品添加物(にがり)」の3つに分かれています。大手メーカーの色鮮やかな発泡入浴剤が並ぶメインの棚ではなく、精製水や重曹、クエン酸などが並ぶ衛生日用品・DIYコーナーや、豆腐作りに使う調味料としての乾物・食品添加物コーナーに陳列されているケースが非常に多いのです。

第2の理由は、ドラッグストア業界における陳列スペース(フェイシング)の経済性です。大手トイレタリーメーカーの広告付き新商品が優先的にゴールデンゾーン(目線の高さの棚)を確保するため、パッケージが地味で利益率の低い単一原料品は、棚の下段や調剤薬局側の専門棚へ追いやられ、利用者の視界に入りにくくなっています。

第3の理由は、急速なECシフトに伴う実店舗の在庫絞り込みです。塩化マグネシウムは1回あたり数十グラムから数百グラムを消費するため、利用者の多くが3kg〜5kg前後の大袋を求めます。重量がかさばる商品は実店舗での持ち帰りが敬遠されやすく、Amazonや楽天市場などの通販サイトに需要が集中した結果、実店舗側が定番棚から外してしまったという流通構造の変遷があります。

清水 千尋
著者

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。