ネット上の掲示板やSNSでは、「課題図書を選ばないとコンクールで入選できない」「あらすじを細かく書かなければ原稿用紙の行数が埋まらない」といった言説が散見されますが、現場の指導教員や審査員の視点から見れば、これらは大きな誤解です。
第一に、公益社団法人全国学校図書館協議会が主催する「青少年読書感想文全国コンクール 中学校の部」には、指定された課題図書を対象とする「課題読書部門」と、自由に選んだ本を対象とする「自由読書部門」の2つが明確に分かれて設置されています。審査基準において「課題図書の方が優遇される」といった事実は一切ありません。むしろ、読書感想文 中学生 課題図書 2026などの最新指定図書は、テーマが高度な社会問題(難民、環境、AI共生など)に及ぶケースが多く、自分自身の生活体験と結びつけにくいという落とし穴があります。無理に課題図書を選んで抽象的な感想に終始するよりは、自由読書で真に共感できる本を選んだ方が、独自性のある力強い文章に仕上がります。
第二に、最も多くの生徒が陥る失敗が「全体の7〜8割があらすじの要約で埋まっている作文」です。学校の教員や審査員は、作品のあらすじを知りたいわけではありません。知りたいのは「その作品を通じて、あなた自身の思考や価値観がどう揺さぶられたか」という一点です。あらすじは全体の2割から2.5割程度に抑え、残りのスペースを「自分自身の身近な体験談」と「今後の生き方の決意」に充てることが、評価を一気に引き上げる鉄則です。